天の星の動きを観察して占う星占い。この星占いの発祥は西洋にあるとされています。一説によると紀元前2000年ごろの人々にはすでに広まっていたとされる記録もありますが、さらにその以前から使用されていた可能性も少なくないようです。
今回はこの星占いに欠かせない12星座について、天体の動きも踏まえて解明していきましょう。
そもそも代表される12星座はどのように生まれてのでしょうか?
星座の始まりは、古代西洋の人々にあるとされています。規則正しく動き、位置関係も常に一定の天体の動きを観察することによって、季節や自然の摂理を記録していたようです。
そして、よりその動きを明確に分かりやすくするために、星と星を結び現代の星座に近いものを作り上げたのです。さらに、星座を神と重ね合わせ、数々の伝説と共に祈り続けてきたのです。
この時代の生活を想像してみると、当然娯楽といえるようなものは少なく、夜空に浮かぶ無数の星を自分の都合のいいように結び合わせ、動物や物、さらに架空の存在を作り上げることはとても楽しい遊びになっていたかも知れませんね。
詳しく見ると88もの星座が存在しているようです。今回は星占いに関係する、黄道12星座についてのお話になります。黄道とは、天球上を恒星が1年かかって1周する円の経路を指します。
では、黄道12星座を整理してみましょう。おひつじ座・おうし座・ふたご座・かに座・しし座・おとめ座・てんびん座・さそり座・いて座・やぎ座・みずかめ座・うお座になります。
実際の夜空では、なかなか正確に形を作り上げるにはとても難しいものばかりです。この黄道12星座は太陽の通り道にあるのが条件のため、見易さよりは位置が重要になるからです。
地球から見た太陽は一年間を通して規則正しく位置しています。この地球からみた太陽の軌道を「黄道」と呼びます。この黄道に沿った位置に位置していることが重要なのです。
この動きや位置を元に、古代の人々は現在の暦に匹敵するぐらい正確なものを割り出していたのです。
では、いわゆる星占いなどに使われる星座はどのように割り振るのでしょうか?
それは、生命が誕生したときの太陽の位置に、どの星座があるかにより個人の星座が決まります。
つまり誕生日には、太陽の近くに自分の星座が位置している可能性が非常に高いということです。
さらに星占いでは、太陽、黄道12星座に加え、水星・金星・火星・木星・土星・天王星・冥王星・海王星などの惑星の動きも加えて運命を導き出します。
古代の西洋人は、神秘的な動きをする天体がこの先起こりうる出来事を、星の動きで表現しているのだと考えていたのです。
もちろん、星の動きや星座で全てが暗示されるわけではないと思いますが、生命誕生のタイミングと自然の摂理の代表ともいえる夜空の星々の動きを重ね合わせ、未来を導き出す方法を希望と共に神秘的に作り上げてきた歴史なのでしょう。
現代人の私たちにもそのころの人々のロマンのようなものが伝わり、なにかゆっくり夜空を眺めたくなるような気になりますね。